大型連休が終わりました。 新幹線のホームがものすごく混雑していて 「ああ、これがよくニュースでみる帰省ラッシュか」 とのんびりかみしめつつ愛媛から帰ってきました。 このブログでも書いたことがある86歳のわたしの祖母。 息子(=わたしの伯父)が手作りしたバンガローみたいな家にちょこんと暮らす 元気でかわいいひとです。 遠く離れているからなかなか会えませんが、一年に1回か2回 無理やりにでも時間を作って会いに行きます。 最近では会うたびに、歳をとっていくのが目に見えて分かります。 今まで出来ていたことがだんだんムズカシくなっていく。 自分で食べるものはすべて自分で作る祖母ですが、わたしたちにお茶を淹れてくれる様子が もうガクガクしていて怖すぎます。 お茶さえもがガクガクの祖母なのに、わたしたちが来るからと張り切って作ってくれていたちらし寿司。 多分、死に物狂いで作ったのだろう(大袈裟じゃなく)と思うとありがたくてありがたくて 2杯食べました。 「海老も入れたよ!玉子も焼いて細く切ったよ!」 と嬉しそうな祖母。 来てよかった。 敬老の日のお祝いに、とベランダで夜のパーティーを。 ここではもちろんわたしの出番。料理を作りました。 何でも食べる祖母なので、思いつくままにいろいろ作りました。 海が近いので安くておいしい魚介類がたくさん売っていて、この日は大きいあさりがあったので カブやメイクインと一緒にトマトで煮てブイヤベース風のもの。 野菜が好きな祖母にぴったりなアボカドと茹で野菜と鶏胸肉のサラダ 小松菜ときのこと湯葉のおしたし・・・・etc あと、伯父が釜でごはんを炊いてくれました。 炊く装置みたいなのが手作りでびっくり。 親戚のひとが持って来てくれた手作りのカリン酒で乾杯です。 秋の夜風が気持ちよく、嬉しそうにモリモリ食べる祖母の食欲に今回も皆で驚き、 来て良かったね、来てくれてありがとう と言い合い、楽しい夜となりました。 先祖代々のお墓が祖母の家からすぐそこの距離にあるものの、立地が非常に危険で そこへ行くには斜め45度くらいの草の山道を登らなければいけません。 そんな道を登ったらこけるのがオチなので、一年くらい前から祖母はもうお墓には行けなくなりました。 だから今は家の庭からお墓の方向を見て手を打っています。 今朝もその姿を見かけました。 わたしは、祖母が歳をとることも、体力がおちていろんなことが出来なくなることも、自然の摂理であり、 悲しいとかかわいそうとは思いません。 ただ、いつかやってくるその日まで、わたしのことをはっきりと認識して、こんな風に一緒に笑ったり 食べたり一緒に眠ったりしてね と強く願います。 また次会えるまで、どうかどうか元気でいてください。 そう思いながら毎回別れ、また再会するのです。 『特急しおかぜ』 が瀬戸大橋を渡る時、とてもとてもきれいなんです。瀬戸内海って大好きだなぁ
by ikuesfoodstudio
| 2009-09-24 00:06
| ●旅
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